WHITEチーム千穐楽。残念ながら現地へは行けなかったので配信を観てのレポとなります。
男性シングルキャストさんの感想はBLACKチーム千穐楽で書くことにして今回は女性キャストさん中心に書いてます。
初日を見た時は正直今まで見た舞台の中では1番滑舌が悪い印象を受けました。
早口+強い口調の台詞は今後の課題かなと感じました。
特に奥原の世界で戦う場面の台詞の声がこもるというか詰まる感じがせっかくの見せ場なのに勿体なく感じました。
それでも千穐楽はかなり改善されていて、台詞に強弱とタメが生まれてかなり聞きやすくなっていて日々の努力を感じました。是非この経験を活かして欲しいです。
アクションは凄くよかったと思います。身軽に駆け回る凛した姿がめちゃくちゃカッコ良かったです。初日レポにも書きましたが、本田本部長の前に立つ姿は本当に完璧なかっこよさです。道夫との掛け合いも回を重ねる度に良くなっていました。とくに『タク兄に勝ちたいなら〜』部分の道夫を小馬鹿にしたような台詞回しは本当に初日に比べて上手くなったと思います。軽い感じで入れる肘打ち効果音もともなって小気味よく大好きでした。
メイド喫茶のお客さんとのアドリブ掛け合いも楽しかったです。『にゃんちゃにゃんじゃねーよ!』か『それ狩るよ!』どちらを玲佳のベスト台詞にするか悩むところです(笑)
直人役の猪野広樹さんも直也役の横田龍儀さんどちらも演技上手で素晴らしかったです。
個人的にクールな兄と1歩引いたような弟のイメージで、一見するとあまり仲良くないように見えるんですが、他の人物に話す時のより直也に話しかける時は少し表情とか口調が柔らかくなる直人にあぁ直也が大切なんだなというのが本当に伝わってきて上手いなぁと毎回感心してました。
猪野さんは目線の動かし方が上手いなと思いました。
相手にスーと目線を動かすその視線に静かに殺気が宿るのを毎回オペラグラスでガン見してゾクゾクしていた私は変態だと思います。そして声の通りが本当に良い。
横田さんは一見兄に逆らわない大人しい弟に見えるんですが要所要所で直人を止めていて実は直人よりずっと大人な部分が結構あるなと感じました。
2人ともほぼ笑顔が無く見える感情が怒りや悲しみにかなり寄っているクールな兄弟像だったので、ラスト場面で直人の『俺たちがやるべきことは終わった。後はあの2人次第だ』の台詞の後めちゃくちゃいい笑顔で直人の顔を覗きこむ直也がそれまでのギャップで可愛さ爆発していて最高に好きでした。
あのギャップは狡いと思います。しかも直人もそんな直也に何だよって感じに少しむすっとした後微笑むんですよ。
最高のキュンポイントでした。
しかし配信にそこの直人の顔が映らないー。上手席行かせてーとなりました。
後毎回カーテンコールの度に思ってたんですが、横田さん声どこから出てます??地声と直也の可愛い声とのギャップに毎回?!となってました。
タクヤ役の曽野舜太さんは表情の作り方が上手な印象でした。アクションも身軽で見応えがありました。
悩みや戸惑い怒りがストレートに伝わってきて余裕なんて無さそうなのにユウヤの前ではいつも笑顔で安心させるようにちゃらけている姿が本当に良かったです。タクヤがユウヤの額指でツンって押してユウヤが嫌がりつつもどこか安心したように笑顔になる場面大好きでした。ここのタクヤの表情の作り方も本当に上手いなと思いました。
ただ滑舌が所々本当に惜しかった。誤解のないように書くと聞き取れないとか舞台に支障がでるレベルでは無いです。本当に惜しい感じなんです。
出動命令とかは仕方がなかったにしてもDINER突入時の『手を上げろ!抵抗するものは打つ!』の部分は緊張感を持たせるためにももう少しハッキリ強い感じにして欲しかったなと個人的に思います。
ユウヤ役の佐奈宏紀さん個人的に凄く好きでした。
台詞に感情こめるのが本当に上手な印象で正幸の場面やラスト両親との再会場面には毎回涙腺緩んでました。
各チームの違いでも書いたんですがユウヤ役の佐奈さんが正幸の悲しみに同調して、涙ながらに銃を自然と手放すのが本当に良かったです。敵でないと信じて欲しいという思いが痛いほど伝わってきて、それが正幸に届いたのが本当に良かったなと思いました。
機会があれば是非別の舞台でも見たいです。
神秘的な雰囲気をしっかり演じていて好印象でした。
多少滑舌が気になる部分ありましたが、結構難しい台詞が多いのでしょうがない部分もある気がします。
御厨と奥原が2人で話す場面での動きが凄く綺麗で印象的でした。
指先からキラキラと何かが吹き出しそうな雰囲気。
登場したときの神秘的な感情が読めない話し方と役目を果たして消える前の明るく年相応の話し方と表情の切替が上手だったなと思います。
まずスタイルが良すぎて足の細さに目が釘付けでした。
動いたら折れるんじゃと心配になるレベル(笑)
そして歌声が印象的でした。お花畑の映像と合わさってうっとり楽しませていただきました。
回を重ねる度に歌声に迫力が増していて凄いなと思いました。
台詞のひとつひとつにしっかり強い意志を感じられ、この世界を守ることへの強い想いを感じました。
そして帽子をとって本田に礼を告げる際の優しい声のギャップ最高でした。
君枝が見せた本田が崇拝して理想として憧れてる奥原晶子の幻影感が見事に表現されていたと思います。
妖艶で綺麗なお姉様が見事にハマっていました。
本田に『それくらいは出来るだろ』と言われた際のプライドを傷つけられた悔しそうな表情の作り方が凄く上手いなと思いました。
ユウヤの顔を包み込んで『大丈夫貴方には才能があるわ』と囁く場面の妖艶さ非常に危険な香りがしてドギマギしました。
ほわほわ癒し系。
霧原兄弟にとってのキーパーソン。何のための力なのかを良い方向に導いてくれた気がします。
2人が出会った能力者に普通の良識ある人間がいてくれて良かった。唯がいなかったら2人はもっと苦しんだと思うし唯も2人のお陰で救われたと思うので『会えてよかった』の台詞がストンと心に落ちました。
直也との傷を治すやり取りは個人的ベスト癒し場面です。小動物同士が戯れてるように見えます。
個人的今回の舞台のMVP。
憤りとどうしようもない悲しみがダイレクトに響いてきてユウヤが抱き止めたてくれた瞬間本当に良かったと涙腺緩みました。出来れば舞台の中でお母さんと再会して欲しかった。
超能力の映像と動きのリンクも素晴らしかったです。
映像と動き一番マッチしている場面でもあった気がします。(1回目前方で見た時は良く分からなかったんですが、後方席で見たら本当に見事な調和でした)
そしてアンサンブルの皆様のアクションが本当に素晴らしかった。
あれだけ激しい動きをしても誰一人怪我無く終われたことに尊敬の念しかありません。
自分の身体を自在に操る能力の高さを感じました。
映像・音楽・衣装・役者さんの熱量が噛み合った良い舞台だったと思います。WHITEチームは配信で1回現地で2回見れて本当に幸せでした。
カーテンコール挨拶かなり完璧でおぉって思ってたら最後にりったんらしさが出でましたね。
りったんの『ごめんなさい。途中まではよかったのにまとめるの苦手なんです』に周りのキャストさんが笑顔でよかったよとフォローしてくれたのが微笑ましかったです。
飯窪さん挨拶で事件
飯窪「WHITEとBLACKは印象が全く違ってBLACKの鍵本さんは愛されお兄さんって感じ」
不穏な空気が流れ猪野さん顔険しくなり真顔で銃を要求(笑)
飯窪「まって聞いて!広樹くんは背中で語る憧れ兄さんってかんじなんです」
納得いかない様子の猪野さん
周囲「もっと褒めて」
飯窪「顔がイケメン」
猪野さんなんとか納得する。
飯窪さん「許してくれた」
猪野さん挨拶でも事件
「今日円陣のとこにもカメラ入ったんですけど、BLACKは和気あいあいしてるけどWHITEはピリピリしてると小耳にはんさみまして、でも最後だからわくわくしようねっとやらせていただきましたが何か(真顔)」ここの真顔が本気で怖い(笑)
佐奈「いい緊張感という意味ですよ」
猪野「決して愛されていないわけではありません」
飯窪「みんな大好きです」
佐々木「ほんと大好きよ」
猪野「何が好きか言ってごらんよ」
佐々木「作品に対する取り組み方とか、あのね結構クールなの猪野さんだから話しかけていいのかなって思うんだけど話すとこうでこうでって言ってくれて、さっきも色々話してねー」
猪野さんと佐々木さんが見つめあってねーって言い合ってるのが微笑ましかったです。
一度はけて再度カーテンコールも事件
先ほどで言うネタが切れた猪野さん先ほどの件を引きずっている様子
猪野「言い訳させてもらっていいですか、前作品がありましてちょっと稽古合流が遅れてしまいまして、その間に皆はスタートダッシュ切ってるじゃないですか、台詞段取りアクション覚えなくちゃならないじゃないですか、そしたらコミュニケーションとってる場合じゃなくて、その1か月があればLOVEだったよ絶対」
どんどん不穏になる空気
横田「兄さん!舞台上で言うことじゃない」
というナイスなお説教により無事場は収まりました(笑)
ある意味楽しいカーテンコールでした。
コメント