『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』初日観劇しました。
会場の『品川プリンスホテル クラブeX』は円形の座席配置になっており、私の座席はCブロックの3列目でした。
座席がフラットなのでステージが多少見にくい部分はありましたが、前の座席との距離は広めでステージの高さもある程度はあったので全く見えないということはありませんでした。
生バンドの演奏と演者4名のみの舞台は1人1人の熱量を充分に感じられる良い舞台でした。
バントの音がかなり響くので耳が痛くなる場面が何度かありました。スピーカー近くの席はライブ用のイヤフォンなどあると良いかと思います。
好きだった場面などは次回観劇した際にまた書こうと思うので、今回は各役者さんの感想を書きたいと思います。
真っ白な衣装が本当に似合っていて登場した時神秘的な美しさに視線が釘付けになりました。
黙って立っているとものすごく神秘的で近寄りがたい印象なのに、動き出すと愛くるしく親しみやすい印象になるギャップも良かったです。
歌声も本当に素敵でした。
ソロ曲では踊りながらもしっかりと歌えていましたし、草介とのデュエット部分は声の相性も良く聞き惚れてしまいました。
個人的には高音の伸びやかさと透明感が素晴らしいなと思いました。
動きも表情もひたすら可愛くて純粋無垢で何事にもまっすぐなとわ像が伝わってきました。
要所要所とわの強い思いをのせた台詞(声が欲しかった、この力はこの時の為など)は少し声がうわずりすぎてるかなと感じましたが、それによってより感情がダイレクトに伝わる部分もあるので完全に好みの問題だと思います。今回座席位置によって聞こえ方もかなり変わると思います。
個人的にはワントーン落とした方が台詞の聞き取りが良くなってもっと言葉が入り込んでくるかなと感じました。
どちらにしろ難しい役どころを自分なりにしっかり解釈して演じている姿に始終感動していました。もっとりったんのお芝居が観たいです。
欲を言うならポスターの時のようなロングヘアのとわも見てみたかったです。
個人的見て欲しいりったんとわ3場面
白い衣装をひるがえしながら軽やかに踊る姿は見事です。
怒りつつも楽し気に草介と光蔭と戯れる時間に本当に時止まって下さいとなります。
結末を知っているとコミカルな場面なのに一番泣きそうになります。
こんなにも想っているのにこのとはの声は一度も草介には届いていないんだなと思うと切なさが倍増します。
とわと出会う前の目がうつろで台詞も棒読みに近い状態からの『草介』の名前をえるまでの変化が本当に見事でした。
表情、目の色、仕草、声音、彼を構成する全てががどんどん生き生きと変わっていく様は見ていて心が温かく満たされていきました。
読み書きの歌の場面はこんな一気にハッピー陽キャオーラ全開になる??というほど浮かれた気分が伝わってきて少し恥ずかしい気持ちになりました。
同時に本当にとわとの出会いで全てが変わったんだなとダイレクトに伝わってきて大好きな場面でした。
初めてお芝居を拝見しましたが物凄くハマっている役なのではと感じました。
何をしていても上品な雰囲気があり貴族感が自然ににじみ出ていていましたし、本人のもつ資質なのか役作りの賜物なのかどこか常に影を感じさせる雰囲気がつきまとっているのが好みでした。個人的に笑顔の奥に影があるの大好きです。
そしてなにより狂気じみていく様は圧巻でした。
狂ったように叫んでも台詞の聞き取りににくさが無いのも素晴らしかったです。そのおかげで狂おしい感情がダイレクトにぶつかってきて涙腺が緩みました。
今回の結論【浜中文一さんは闇落ちが似合う】←全力で褒めてます。
物凄く余談ですが草介も光蔭も草冠でつながりを感じる名前になっている所も好きです。
何をおいてもまず言いたいことは歌声が本当に素晴らしかったです。
神秘的でどこか哀愁を感じさせる歌声が僕らの千年の世界観にぴったりで物語の世界に気持ち良く誘ってくれました。
慈愛にみちた眼差しから紡がれる台詞は優しいけれど時に残酷で胸を打つ場面が何度かありました。
個人的には平安時代の日本なのに仏教でなくキリスト教ベースの教えなのが意外でした。
辰巳琢郎さんと辰巳真理恵さんの親子からりったんへお花が贈られていました。
私が言うことではありませんが優しいお心遣いに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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