11月1日舞台『一瞬の風になれ』レポ

3回目の観劇は一瞬の風になれの小説のモデルになった麻溝台高等学校のある相模原での公演の初日となりました。

日替り場面レポ

•浦木先輩は靴飛ばし占い。みごとに横向きになり地獄となりました(笑)

•桃内リラックスタイムは片手腕立て伏せ10回披露。
必死のプルプル感が面白くて最後でした。
しかしフォームが凄く綺麗で話す余裕があるの凄かった。

•圭子ちゃん土下座シーンはノーマルでした。

今回は人間関係を中心に感想を書いていきたいと思います。

谷口若菜ちゃんと鳥沢圭子ちゃん

市川先輩が言うようにまさに対称的な2人。
私は若鳥コンビと呼んでます。
タイプの違いが話し方だけで無く普段の立ち姿などにもあらわれていて比較して見ていると面白いです。
歩幅とかも若菜ちゃんの倍くらい鳥ちゃんが広い印象です。
性格か正反対だと、お互いの違った良さを認めあって仲良くなれることもあれば、反発して上手くいかない場合もありますよね。
この2人は前者のパターンだと思います。
また色々正反対なのに『陸上が好き』という気持ちはぴったり合っているところも良いコンビだなと感じます。
市川先輩の『走るの好き?』に対して好きだと答える2人の目の輝きが大好きです。
そして市川先輩のお母さん感が半端ない。
全部員のお母さんポジションだと思ってます(笑)

2人の恋愛について

若菜ちゃんには新二と鳥ちゃんには連と是非とも幸せになって欲しいです。

若菜ちゃんと新ニ

お互いの言葉に励まされて、相乗効果で上がっていく感じが凄く好きです。
『神谷君の方が凄い』この一言に新二はめちゃくちゃ勇気をもらったと思います。認めてくれる人がいるって素敵だなと感じられる大好きなシーンです。

若菜ちゃんと仙波

恋愛というより、自分をヒーローのように思って憧れている妹を可愛がる兄みたいな関係に見えます。
若菜ちゃんが中長距離に転向したと聞いたとき、無口で冷たそうな印象がある仙波がちゃんと話を聞こうとする姿に実は面倒見がよくて優しい人なんだろうなと感じられるのが好きです。
きっと後輩の相談にも真剣に対応するんだなとこのシーンでだいぶ仙波の印象がかわりました。

圭子ちゃんと連

若菜ちゃんと新ニと違って、圭子ちゃんの片想いな感じが凄く良いです。
普段あんなにハキハキしているのに連に声をかけるのを躊躇う姿が乙女だね、可愛いね、甘酸っぱいねとなります(笑)
普段がきびきびとした動きなだけに中途半端に上げられた行き場のない腕にキュンとします。
圭子ちゃんは恋愛に関してはめちゃくちゃ奥手な感じが良いです。

女の子たちの所々に入る恋愛要素が青春感を高めていると思います。

舞台一瞬の風になれの新二と連

新二と連について

ライバルで仲間というフレーズがピッタリ合う2人だと思います。

陸上以外の自分を知っていて、なおつ陸上でも、変に憧れるんじゃなく負けないぞと対等に向かってきてくれる相手は新ニしかいないんだろうなと思います。

新ニはずっと連に手をやかされている感じでしたが、駅伝大会中に新ニを探しにきた連が新ニに「お前ね、自分の目と耳があるでしょ?出てきて聞けば良いでしょ」と諭す姿にめちゃくちゃ成長感じでグッときました。
そして『俺、お前がいないとつまんないんだわ』この一言に連の新ニへの思いが全部詰まってる気がします。
ここの台詞の言い方が本当にいい!
何気ない風を装いながらずっと言わなかった本音を告げている感じがよく出てます。
だらりとした体勢とは反対に目は真剣なギャップが良いです。
またその思いがけない連の言葉に驚いて涙が止まる新ニもいい演技だなと毎回思ってます。

仙波と高梨について

仙波も高梨がないときっとつまらないんだろうなと思います。
仙波も絶対的エースですし、連と違ってかなり近寄り難い雰囲気を持っているので、ずけずけくる高梨は新鮮なタイプなのでは?と考えています。
多分最初は仙波は高梨嫌いなタイプだった気がします。うるさくて調子のいい適当そうな奴みたいな印象。
でもきっと一緒に走って練習していくうちに陸上に対する気持ちは真剣だというのを感じて意気投合していく感じだと想像してます。
何より自分に勝ちたいと正々堂々全力で向かってくる相手がいるのはきっと楽しいと思います。
南関東大会4K決勝前のグーダッチのとき2人がやってやろうぜって感じで目を合わせて小さく頷く仕草が好きです。
そして楽しそうな笑顔。普段はライバルな2人ですが、一緒に走れるリレーがめちゃくちゃ楽しみという気持ちが伝わってきます。

連も仙波も同じ部内にぶつかり合えるライバルがいるのが本当に良いなと毎回感じます。

守屋と浦木

大好きなコンビ。
普段は守屋が完全に世話役な印象です。
個性強い浦木に色々手を焼いていると思います。
しかしふとした瞬間に守屋が浦木の世話になってこともありそうだなと思ってます。
なんと表現すればいいのか難しいのですが、守屋はストイックに自分をおいこむタイプに見えるので、色々抱え込んだものを浦木が無意識に取り除く瞬間がありそうな気がします。
守屋がそれに気づいてお礼を言っても、浦木自身はなんのお礼か分からないみたいな感じの関係だと解釈してます。

島田先輩と浦木

個人的に島田先輩は浦木の保護者だと思ってます(笑)
要所要所で浦木をなだめている姿が見れます。
地区予選で大塚先生に怒られた浦木が島田先輩にかけよる姿が印象的です。甘えてるなぁと(笑)
リレーのメンバー外れた時も浦木を島田先輩が慰める姿が見れます。
きっと控えの気持ちの持ちようとか色々話して支えてあげてるんだろうなぁと想像して胸が熱くなります。
選ばれるメンバーがいれば外れるメンバーもいる。
後輩に道を譲りつつ、しっかり支えていく先輩はかっこいいと思います。
浦木にとって島田先輩はきっと理想の先輩なんだろうなと思ってます。

新二に部を託すシーンで、頭くしゃってやる仕草がどこか浦木を慰める島田先輩にダブって見えるのは私だけでしょうか?

改めて振り返ってみてもこの舞台人間関係が本当に良いと思います。
神谷ファミリー、みっちゃんと大塚先生、新ニと健ちゃん、蓮と守屋先輩の関係性なんかも大好きです。
書き出したら終わらない。
各キャラクターが魅力的だから関係性にも厚みが出ているんだなと改めて感じました。
大千秋楽の感想はひたすら好きポイントを書き綴りたいと思います。

カーテンコールは大塚先生と新ニのお父様でした。

お父さんに褒められて涙腺決壊しそうになっていた主演の惣昭さんが印象的でした。
流石日々ピュア過ぎると私が思っているりったんに配信で『ピュアなんです。変わってほしくないです』と言われるだけのことはある!りったんがピュアと感じるなんて最早妖精レベルだと思う(笑)しかも19歳の男の子がそれって凄すぎる。りったんの為にもピュアであり続けて欲しいです。

大塚先生の挨拶素敵でした。
モデルになった高校の方やOGの方も観劇にきてくださっていたようで気合が入っていて今までで1番良かったとのお話がありました。
また客席が埋まっていてやりやすかったとも。
やっぱり客席が埋まることが1番嬉しいんだなと改めて感じました。
出来るだけ舞台は生で見れるようにしたいです。(良い舞台は)
皆さんにバトンを繋ぎましたと言われたので、大千秋楽にバトンを届けにいきたいと思います。

コメント